現場の声を形に。
薬局の現場で聞いた必要な機能から作ります。DSJPは代表個人の開発です。そのときの「現場で見てから作る」という進め方を、当社のプロジェクトでも使います。
薬剤師として現場に立ち、個人でDSJPを公開してから、株式会社Stratectを設立するまで。
代表取締役の近野 優は、薬剤師として調剤薬局で働きながら、情報が見つからないことの不安を経験してきました。
私は現在も、薬剤師として調剤薬局で働いています。その現場で、毎日のように向き合っているのが「情報不足」と「非効率」という課題です。
「この薬、どこにあるんだろう?」「在庫は本当にあるのか?」「この情報、誰が知っているの?」 こうした小さな不安が積み重なり、業務のストレスとなり、時には患者様への対応にも影響していました。
ある医薬品の供給不安が発生しました。全国の薬剤師が「どこに薬があるかわからない」という状況に陥り、あらゆる医薬品卸へ電話をかけて、在庫を探し回る日々が続きました。電話口の卸の担当者も、その先の薬局も、誰もが疲弊していました。
この経験から、私は強く感じました。「薬の在庫情報をリアルタイムで共有できる仕組みがあれば、こんな混乱は起きない」と。
薬剤師としての現場経験と、独学で身につけたエンジニアリングを活かし、2020年に医療用医薬品供給状況データベース「DSJP」(drugshortage.jp)を個人で開発し、公開しました。
その後、運営は一般社団法人asTasになりました。2026年6月時点の月間アクティブユーザーは22万、月間新規ユーザーは15万、月間イベント数は578万です。当社は、asTasから設計・開発・保守を受託しています。
この経験から、私は多くのことを学びました。
適切なテクノロジーは、情報が見つからない不安を減らせます。DSJPは、そのために私が個人で作り、公開したものです。 代表・近野 優
DSJPで得た現場の見え方と、自分で実装した経験を、薬局・医療機関向けの仕事にするために、2026年9月8日に株式会社Stratectを設立しました。
Stratectという社名は、Strategy(戦略)と Architect(設計)を組み合わせた造語です。STRATEGY の STRAT と、ARCHITECT の TECT をつなげています。現場の本質を見極め、何を解決すべきかを定め、その仕組みを組み立てる。社名はそのまま仕事の進め方です。
薬歴や報告書のように、書くことに時間が取られる仕事から着手します。情報が見つからない不安と、人にしかできない判断が混ざった作業を、現場で使える仕組みに分けていきます。
設立したばかりの会社として、次の3つを仕事の範囲にします。
薬局の現場で聞いた必要な機能から作ります。DSJPは代表個人の開発です。そのときの「現場で見てから作る」という進め方を、当社のプロジェクトでも使います。
AIや自動化は、現場の課題に合うときだけ使います。患者情報を外部のAIサービスへ送らない、という線は先に決めます。
業界全体を一度に変える、とは言いません。相談いただいた薬局・医療機関の記録と確認の負担を、一つずつ減らします。